先パイはPCのキーボードに触れている手を離すと、あたしの方に体を向けた。


｢痛かったのなら、謝る。だからちゃんと仕事しろ。｣

｢解ったっスよ。やればいいんっスよね!!｣


あたしは渋々上体を起こして、自身のPCを開いた。
PC内のデータを整理したり、調整局にメールが届いていないかを、確認した。

調整局のメールボックスを開くと、メールが届いていた。
迷惑メールか、と思いつつメールを開く。
開かれたメールにあたしは目を奪われた。
隣にいる先パイを呼ぶ。


｢なんだ?恥ずかしい写真でも載っていたのか?｣

｢そんな事で呼ぶわけ無いっスよ!!これ見てくださいっス!｣


メールを見ると先パイの顔がもっと険しくなった。
あたしは先パイの険しい顔を伺う。
チョー怖ぇ...。

先パイがPC画面からあたしの方に視線を移す。
先パイの顔が怖くって、あたしの顔が引き攣る。


｢元を辿れるか?｣

｢え、あ、はい...出来るっスよ。勿論｣

｢5分で突き止めろ。｣


そう言って先パイは席を立って行った。
あたしは,PC画面にゆっくりと視線を移す。
其処には、とある爆弾魔からの予告状が映し出されていた。