「やってくれるじゃないか...。」
地に伏せる俺の目の前に緋い化け物が立ちはだかる。
「帽子屋、三日月ウサギ、良くやったね。」
「いえいえ、私達こんな事しか出来ないからね。なぁ三日月ウサギ?」
「そうだとも!!非戦闘員に近い僕等にぴったりだ!!!そうだろ、眠りネズミ!!?」
「...そう、かも...。ふぁ〜」
俺の上でゴチャゴチャ五月蝿い奴等だ。全員殺してやる。俺はもう2度と殺されないんだ。
緋い化け物は俺の頭を足で踏み付けると、俺の上に乗っている3体の化け物に指示を下した。
「帽子屋、三日月ウサギ、眠ネズミ、セルリアを拘束して見張りな。」
3体が元気良く俺の上で返事をする。
俺は帽子屋と呼ばれた化け物が、何処からか取り出したロープで、両腕を後ろに縛られナイフと短剣を奪われた。
三日月ウサギと呼ばれた化け物に、ナイフを首筋に当てられ強制的に立たされた。
背中を突かれながら奥へと歩かされる。
此処は見る限り廃墟のようだ。俺は分厚い鉄格子で閉ざされている部屋に連れて来られた。
三日月ウサギに乱雑に部屋に入れられると、ついでに眠りネズミと呼ばれた化け物も一緒に入れられた。
何で此奴も一緒に入ったんだ...。
帽子屋が鉄格子を閉めると、右側に帽子屋左側に三日月ウサギが座った。
クソ...何で化け物と同じ空間に居なければいけないんだ。
視界に入れたくないので、俺は地面を見つめていた。
すると部屋の暗闇から百足や蜘蛛、其の他様々な虫が俺に向かって這って来るのが見えた。
俺は驚いて立ち上がろうとしたが、腕を後ろで縛られているので、バランスが取れず後方から倒れた。
眠りネズミが眠た気に俺へ視線を向けた。
「...ん〜?何...してんの?」
「何って見えねぇーのかよッ!!!?虫が、虫が俺に向かって来るんだ!!!」
眠りネズミが俺の周りを見回す。
俺は足を必死に動かして、虫を近付けさせない様にしている。
「虫なんて...いないけど...。」
「嘘だ!!!虫が!!虫が俺を殺しに来てるんだッ!!!此処から出せ!!!!!!俺はもう死にたくないんだッ!!!!!」
俺が叫んでいると鉄格子の向こう側にいる帽子屋が顔を出した。
「“まだ”じゃなくて“もう”か...。変な表現をするんだな、君は。」
「そう言われればそうだね!!帽子屋!!!君は察しが良いな!!!」
「三日月ウサギ、君が馬鹿なだけだよ。」
「今ムカついたぞ!!!!!」
「少し口を慎めよ。」
今、そんなくだらない話をしている場合じゃない。
俺が死ぬかもしれないんだぞ。
もう死にたくないんだ。話しを聞かない奴等め...殺す殺す、殺してやる。
地に伏せる俺の目の前に緋い化け物が立ちはだかる。
「帽子屋、三日月ウサギ、良くやったね。」
「いえいえ、私達こんな事しか出来ないからね。なぁ三日月ウサギ?」
「そうだとも!!非戦闘員に近い僕等にぴったりだ!!!そうだろ、眠りネズミ!!?」
「...そう、かも...。ふぁ〜」
俺の上でゴチャゴチャ五月蝿い奴等だ。全員殺してやる。俺はもう2度と殺されないんだ。
緋い化け物は俺の頭を足で踏み付けると、俺の上に乗っている3体の化け物に指示を下した。
「帽子屋、三日月ウサギ、眠ネズミ、セルリアを拘束して見張りな。」
3体が元気良く俺の上で返事をする。
俺は帽子屋と呼ばれた化け物が、何処からか取り出したロープで、両腕を後ろに縛られナイフと短剣を奪われた。
三日月ウサギと呼ばれた化け物に、ナイフを首筋に当てられ強制的に立たされた。
背中を突かれながら奥へと歩かされる。
此処は見る限り廃墟のようだ。俺は分厚い鉄格子で閉ざされている部屋に連れて来られた。
三日月ウサギに乱雑に部屋に入れられると、ついでに眠りネズミと呼ばれた化け物も一緒に入れられた。
何で此奴も一緒に入ったんだ...。
帽子屋が鉄格子を閉めると、右側に帽子屋左側に三日月ウサギが座った。
クソ...何で化け物と同じ空間に居なければいけないんだ。
視界に入れたくないので、俺は地面を見つめていた。
すると部屋の暗闇から百足や蜘蛛、其の他様々な虫が俺に向かって這って来るのが見えた。
俺は驚いて立ち上がろうとしたが、腕を後ろで縛られているので、バランスが取れず後方から倒れた。
眠りネズミが眠た気に俺へ視線を向けた。
「...ん〜?何...してんの?」
「何って見えねぇーのかよッ!!!?虫が、虫が俺に向かって来るんだ!!!」
眠りネズミが俺の周りを見回す。
俺は足を必死に動かして、虫を近付けさせない様にしている。
「虫なんて...いないけど...。」
「嘘だ!!!虫が!!虫が俺を殺しに来てるんだッ!!!此処から出せ!!!!!!俺はもう死にたくないんだッ!!!!!」
俺が叫んでいると鉄格子の向こう側にいる帽子屋が顔を出した。
「“まだ”じゃなくて“もう”か...。変な表現をするんだな、君は。」
「そう言われればそうだね!!帽子屋!!!君は察しが良いな!!!」
「三日月ウサギ、君が馬鹿なだけだよ。」
「今ムカついたぞ!!!!!」
「少し口を慎めよ。」
今、そんなくだらない話をしている場合じゃない。
俺が死ぬかもしれないんだぞ。
もう死にたくないんだ。話しを聞かない奴等め...殺す殺す、殺してやる。


