side:ギフト
夕飯の時間になったのに、セルリアが帰って来ない。おかしいな時間を守らない事なんて、今まで無かったのに...。
胃袋は掴んでいるつもりだったのに、まだまだ腕を上げなくてはいけないな。
其れにしても遅い。何か合ったのだろうか。
セルリアが死ぬ事はまず無いとして...、あるとするなら突然ケビンに交代してしまったか、或いは...誰かに交代させられたのか。
そう仮定するなら誰だ。可能性があるとするなら、『不思議の国』。
なら『不思議の国』の狙いはセルリアだったのか...。いや、白ウサギと言うくらいだ。ケビンと言う可能性も無くはない。
何せ白だ。『Sicario』で白と言えば僕に思い当たるのはケビン位だ。
僕の『Sicario』(家族)に本当に手を出すなんて、ちょっとお痛しすぎだな。
軽く忠告するつもりだったけど、これは2度と僕達に手出し出来ないようにするべきだね。
僕はナメられるのが1番嫌いなんだ。僕が絶対だ、僕が正しい。
この世界は僕が回している。歯向かう奴は僕が摘み取る。
正しいだろう、だって僕は決して間違えないからね。
「兄さん、顔怖いよ~♥」
僕の頬に指を差しながらドールが笑う。
此奴は何も考えてないから、本当ムカつく。
病的に僕を愛し崇拝する...嗚呼、気持ち悪くて仕方が無い。だが、皮肉にも此奴は僕の持ち駒で1番強い。そして1番信頼を寄せている。
此奴を信頼している僕が1番嫌いだ...。
「セルリア、遅いね...。」
「そうだね。僕の予想が当たったら、最悪なんだけど...。まぁ、手は打つよ。心配しないでディーブ。」
僕が動かなくては、何も動かない...。
久しぶりに楽しい日々が過ごせそうだ。ゾクゾクするよ。堪らない。
「例の『不思議の国』が動き出したのか?」
「おぉ!ナタリア!!察しが良いね!...頭打ってきたのかい?」
「年上ナメてんのか、...テメェはよ。」
ナタリアが眉間に皺を寄せて言う。
あれ、馬鹿にしたつもりなんて無いんだけど...。
本当の気持ちを言えば、すぐに人は怒る。
何でだろう、人って不思議だね。
「ナタリアをナメても美味しくないよ。
...さぁ、此れから如何しようかな。」
「まずは情報だろ。」
「本当、ナタリア大丈夫?君がそんな気の利く事を言うなんて...。
でもまぁ、其の点は大丈夫。此れから調べさせるから。」
そう言って僕はズボンのポケットから、携帯電話を取り出すと、電話帳を開いた。
ハ行を開き、とある人物の名前を押す。
耳元でコール音が鳴る。
『はい、ファクト・C(クラウン)・フェスターニャです。』
「突然ごめんね~フェスターニャ、今仕事場かい?」
『そうですけど...、如何しました?』
「フェスターニャ、こっちの仕事だ。君を呼ぶのは久しぶりだね。
まぁ、話しは後でゆっくりするとして、調べてもらいたい事があるんだ。」
『内容は?』
「『不思議の国』の拠点を暴け。早急にだ。」
『了解、My master.』
電話が切られた。後は大方待つだけだ。
携帯電話をポケットに直す。目の前を見れば、何故かドールが不機嫌そうな顔で僕を見ていた。
僕は何もしていないぞ。
「あの女呼ぶの?」
「フェスターニャの事かい、優秀だからね。」
「ボク、あいつ嫌い。」
28の癖に子供みたいに駄々こねるなよ。
夕飯の時間になったのに、セルリアが帰って来ない。おかしいな時間を守らない事なんて、今まで無かったのに...。
胃袋は掴んでいるつもりだったのに、まだまだ腕を上げなくてはいけないな。
其れにしても遅い。何か合ったのだろうか。
セルリアが死ぬ事はまず無いとして...、あるとするなら突然ケビンに交代してしまったか、或いは...誰かに交代させられたのか。
そう仮定するなら誰だ。可能性があるとするなら、『不思議の国』。
なら『不思議の国』の狙いはセルリアだったのか...。いや、白ウサギと言うくらいだ。ケビンと言う可能性も無くはない。
何せ白だ。『Sicario』で白と言えば僕に思い当たるのはケビン位だ。
僕の『Sicario』(家族)に本当に手を出すなんて、ちょっとお痛しすぎだな。
軽く忠告するつもりだったけど、これは2度と僕達に手出し出来ないようにするべきだね。
僕はナメられるのが1番嫌いなんだ。僕が絶対だ、僕が正しい。
この世界は僕が回している。歯向かう奴は僕が摘み取る。
正しいだろう、だって僕は決して間違えないからね。
「兄さん、顔怖いよ~♥」
僕の頬に指を差しながらドールが笑う。
此奴は何も考えてないから、本当ムカつく。
病的に僕を愛し崇拝する...嗚呼、気持ち悪くて仕方が無い。だが、皮肉にも此奴は僕の持ち駒で1番強い。そして1番信頼を寄せている。
此奴を信頼している僕が1番嫌いだ...。
「セルリア、遅いね...。」
「そうだね。僕の予想が当たったら、最悪なんだけど...。まぁ、手は打つよ。心配しないでディーブ。」
僕が動かなくては、何も動かない...。
久しぶりに楽しい日々が過ごせそうだ。ゾクゾクするよ。堪らない。
「例の『不思議の国』が動き出したのか?」
「おぉ!ナタリア!!察しが良いね!...頭打ってきたのかい?」
「年上ナメてんのか、...テメェはよ。」
ナタリアが眉間に皺を寄せて言う。
あれ、馬鹿にしたつもりなんて無いんだけど...。
本当の気持ちを言えば、すぐに人は怒る。
何でだろう、人って不思議だね。
「ナタリアをナメても美味しくないよ。
...さぁ、此れから如何しようかな。」
「まずは情報だろ。」
「本当、ナタリア大丈夫?君がそんな気の利く事を言うなんて...。
でもまぁ、其の点は大丈夫。此れから調べさせるから。」
そう言って僕はズボンのポケットから、携帯電話を取り出すと、電話帳を開いた。
ハ行を開き、とある人物の名前を押す。
耳元でコール音が鳴る。
『はい、ファクト・C(クラウン)・フェスターニャです。』
「突然ごめんね~フェスターニャ、今仕事場かい?」
『そうですけど...、如何しました?』
「フェスターニャ、こっちの仕事だ。君を呼ぶのは久しぶりだね。
まぁ、話しは後でゆっくりするとして、調べてもらいたい事があるんだ。」
『内容は?』
「『不思議の国』の拠点を暴け。早急にだ。」
『了解、My master.』
電話が切られた。後は大方待つだけだ。
携帯電話をポケットに直す。目の前を見れば、何故かドールが不機嫌そうな顔で僕を見ていた。
僕は何もしていないぞ。
「あの女呼ぶの?」
「フェスターニャの事かい、優秀だからね。」
「ボク、あいつ嫌い。」
28の癖に子供みたいに駄々こねるなよ。


