「自己紹介しろと言ったのは兄さんだ。俺は間違った事はしていない。」
「名前だけで良かったのよ!私の年齢まで解っちゃったじゃない!!」
白虎が両手で顔を覆う。
黒虎は何時もの事だと言った感じで、其れ程気に止めていなかった。
「ギフトちゃんも何か言ってあげてよ!」
「いや〜僕に言われても...。」
ギフトが苦笑いで言う。
確かに何を言えばいいんだと言う感じだ。
「セルリアちゃんも言ってあげてよ!!」
何をだよ...。
黒虎が俺へと視線を移し、目を細める。
流石元軍人と言ったところか、目付きが怖い。俺が本気で睨んだ時より怖い気がする...俺が自身の睨みを見たわけではないけどな。
「セルリア...10年前、死んだ筈。」
「そう言えば、10年前にも似たような名前を聞いたわね。」
白虎が右手を顎に当て、左手を腰に当てる。
考えるまでもない...其れは俺だ。
10年前、俺が“生きていた”頃。いや、丁度俺が“処刑”された年...。
覚えている人間がいたのか、あの頃の俺を...。
「白ちゃん、黒虎兄さん。其れは駄目。」
ギフトが人差し指を口にあてる。
其れで2人は察したのか、何も言ってはこなかった。
正直嬉しい助け船だった、自分が死んだ時なんて、思い出していい事など1つも無い。
寧ろ俺の場合は、疑問が溢れてやまない。
止めよう思い出したく無い。
「名前だけで良かったのよ!私の年齢まで解っちゃったじゃない!!」
白虎が両手で顔を覆う。
黒虎は何時もの事だと言った感じで、其れ程気に止めていなかった。
「ギフトちゃんも何か言ってあげてよ!」
「いや〜僕に言われても...。」
ギフトが苦笑いで言う。
確かに何を言えばいいんだと言う感じだ。
「セルリアちゃんも言ってあげてよ!!」
何をだよ...。
黒虎が俺へと視線を移し、目を細める。
流石元軍人と言ったところか、目付きが怖い。俺が本気で睨んだ時より怖い気がする...俺が自身の睨みを見たわけではないけどな。
「セルリア...10年前、死んだ筈。」
「そう言えば、10年前にも似たような名前を聞いたわね。」
白虎が右手を顎に当て、左手を腰に当てる。
考えるまでもない...其れは俺だ。
10年前、俺が“生きていた”頃。いや、丁度俺が“処刑”された年...。
覚えている人間がいたのか、あの頃の俺を...。
「白ちゃん、黒虎兄さん。其れは駄目。」
ギフトが人差し指を口にあてる。
其れで2人は察したのか、何も言ってはこなかった。
正直嬉しい助け船だった、自分が死んだ時なんて、思い出していい事など1つも無い。
寧ろ俺の場合は、疑問が溢れてやまない。
止めよう思い出したく無い。


