「それより天海さあ、新道とのあれ、どうなったんだよ」





と肘で私の肩をつつきながら、ニヤニヤした顔で問い詰めた。





「んー、来週の日曜の朝9時に駅前の時計塔前に集合って」





「天ちゃん!そんなのと出かけちゃダメだって!




あいつは欲を隠して、天ちゃんに近ずく獣なんだから!!」





「うるせえ!耳もとで叫ぶな!この駄犬!!」





若松は私の耳もとでキャンキャンと叫ぶから、私は腹がたって若松の腹を拳でなぐった。





痛さのあまりに若松は、その場で固まり、その間に私は若松の腕をすり抜け雪村と先を歩いた。