少女はそのまま若松を引きずりながら去っていった。 俺はため息をはいた。 飛び蹴りされたのも、罵倒されたのも、尻餅つかされたのも。 それから欲のこもった目で見つめられなかったのも。 こんな甘酸っぱい気持ちになったのも。 初めてだ。 なぜだか俺は、自分の根底をくつがえされた気持ちになった。