あの人とは、あのセッターのことだ。 セッターとして、トスも優秀だが、サーブもレシーブも、スパイクも、全てが優秀な選手だ。 「新道キャプテンはやっぱり凄いです!」 いつになっても止まない部員達からの俺を絶賛する声。 だけどそれは、いつもの光景で、当たり前でしかなかった。 だから、ありがとうとも、そうかとも、返す言葉など見つからなかった。