今じゃ、帝が私のことを一と呼んでくれることは、何よりも幸せだ。
顔を合わせれば、若松が一方的に帝にケンカ腰になるが、そのたびに、その二人をなだめるのは私の仕事になってしまった。
帝とのデートは、優しく、壊れ物を扱うように手を握ってくれる彼らしい優しさに、私はものすごく愛されていることを感じる。
若松は、さすがに抱きつかなくなったし、彼女を取っ替え引っ替えにすることもなくなった。
そして
「いつかはじめちゃんが、オレと付き合わなかったことを後悔するような女性と付き合ってやる!」
と豪語している。
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