バス停に到着後。私は息を切らして、肩で呼吸をした。これで、こいつにドキドキしてるのか、疲れてるからドキドキしてるのかわからないと思った。
「そんな急がなくても、大丈夫だったのだが」
「・・・いいだろ!お前のとこの・・・キャプテンさん、絶対・・・困ってるだろ!」
そして私は財布から引っ張り出した千円札を、新道の胸に押しつけた。
「こんなにはいらん」
新道は千円札を、押し返した。私の手と新道の手に挟まれ、押したり押されたりの繰り返しで、千円札は最初渡した時より少しよれよれになってしまった。
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