好きなものに集中すると、経つ時間が早い。
お昼までだった練習時間も終わり、後片付けをして、みんな部室を去って行く。
私も急いで着替え、部室を出ようとした。
「すみません、はじめさん。
今日は響くんと帰るので、一緒には帰れません」
と私より早く仕度をすませたみのりが、申し訳なさそうな顔をして、ドアノブに手をかけた。
若松と一緒に帰っていない私は、さすがに一人で帰るのは心淋しいので、みのりと一緒に帰っていた。
「そうか、楽しんでこいよ」
でも、今日は私も急ぎようがあったから、みのりには悪いけど、先に帰るつもりでいたからちょうどいい。
笑顔で見送ると、ドアの前でみのりが何度も、不安そうに振り返って私を見る。
