あの日から、もう何日経ったのだろう。





若松から押し倒され、あのヘラヘラした若松からは感じたことがないような恐怖を思い知ったあの日から。





あの日から私は、若松と顔も合わせられなくて、見れても思い出してしまう。




見惚れるくらいに男らしく、凛とした顔が。





でも、私にとってのあの顔は、ただの恐怖としか感じることはできなかった。





そしてもう一つ、私があいつの顔を見れないという理由があった。





我に帰った若松が、床に打ち付けながら口にした謝罪の言葉の中に、私を愛しているからと言う言葉だ。