なんか天海が、道に迷っていたとこをちょうど助けて、それのお礼にとわざわざ、我が高校まで来たのだ。
普通はそこまですることはねえだろって思うけど、帝王様は違うようだった。
無口、無表情。
どんな賞賛の言葉にも、聞き飽きたような顔をする。
その鉄仮面の男が、天海の前だとまるで男でもみ惚れるような顔で笑うのだ。
ああ、こりゃあ天海のことが好きなんだな・・・・。
そう思わせると同時に、若松の頭の後ろに般若が見えるほど殺気だってるのがわかった。
ありゃあ背中に、ぞぞぞおっと冷える感じがしたものだ。
恐ろしや、恐ろしや。
