「すみません。
今は、彼女との時間を過ごしていますので、そのお誘いは拒否させていただきます」
そう声に威圧をかけ、身を引いてくれることを願って言った。
「ひどいわ!帝さんはわたくしとの時間より、そんな青臭い色気の無い山猿のような女の方を優先するのですか!!」
身を引くどころか、女性はさらに俺に詰め寄った。
声の質こそは上品だが、言っている内容は天海をひどくけなしていた。
「ええ、そうですよ。
それに俺にとって、彼女は十分に可愛く、魅力を感じます。
そして初めて女性に興味を持たせてくれた、世界で一番愛している人です」
俺は天海の手を強く握った。
