「あら、そちらの方は?」
俺の背後で、女性を見ている天海に気づいたのか、女性はまるで邪魔者を見るかのような目で天海を睨みつけた。
「まあ、そんなことは置いときまして、帝さん。
次はいつお会いできるのでしょうか?
わたくし、とても楽しみにしていますの。何でしたら、今からご一緒にお食事にでも行きませんか」
女性は見惚れるような微笑みで、天海に見せつけるように俺の手をとった。
大抵の男はこの仕草に、胸を高鳴らせるようだが、俺には天海との時間を邪魔されたことに少しイラついていた。
俺は優しく、女性の手を振り払い天海の手を握った。
