さすがに秋に入りかけていて、日中は暑い方だが、夜は少し肌寒い。 私はスポーツバッグの中から、タオルを取り出し、新道の頭におもいっきりかけて引き寄せた。 少しかがんだ新道の頭を鷲掴みにして、タオル越しにワシャワシャと撫でた。 「おっおい!?」 「お前、そんな汗だくだったら風邪ひく!」 そう言うと抵抗していた新道は、ぴたりと動くのを止め、今度は私がやりやすいように頭を下げた。