「じゃあ・・・」
そう言うと、耳を赤くして天海は持っていたかばんを俺に渡してきた。
中には風呂敷に包まれた何かが入っており、それなりの重さがあったが、鍛えている俺にはそれほど苦にならなかった。
それより今までこれを持っていた天海の方に驚いた。
「重かったら言えよ!私が持つから!」
俺の方が鍛えられているのに・・・。
この女性は本当に性格が良いな。
「これぐらい別に大丈夫だ。
さあ、行こう」
「うん・・・」
まだ不安そうに見つめてくる天海。
「鍛えているから、これぐらい苦じゃない。
だから、安心しろ」
それを聞いて、心から安心した天海は俺の隣に並んで歩き出した。
