俺も天海のいる中心あたりまで、向かって歩いた。
「少し散歩でもしないか?」
「おっ、いいな!」
天海は周りに花が咲きそうなほど可憐な笑みを浮かべた。
ひまわりを連想させるような、温かくて元気な笑みだ。
俺はその時、忘れてしまっていたが家の教えで、男が女性の荷物を持ってあげるということを思い出した。
天海に会えたことに浮かれていて、大事なことを忘れていた。
「持つぞ」
俺は天海の持っていた大きなかばんに手をかけた。
「えっ!い、いいよ!
これすごく重いよ!」
「なおさらだ。
女性に重いものを持たせるわけにいかないだろ」
