その所為で、一週間前の電話の内容を思い出した。
若松の姉だという女性が嘆いていた言葉が頭の中を占領していく。
昔から年相応に見られることは、一度も無かった。
いつだって年上に見られがちだ。
中高一貫の俺が通う高校に、高校からの編入生が入学してきた日、同級生に「先生ですか?」と聞かれた時は流石に落ち込んだが、それでも新道は高校二年生だ。
ピチピチの十七歳。
年頃の男子高生だ。
刺激が強すぎる・・・・。
俺はすぐに天海から顔を反らした。
「どうした?」
「すまない」
「は?何が?」
「それより、速く行こう」
「えっ、ちょっと待ってよ!」
