私は新道の顔をちらりと見た。 意思の強そうな眉。 切れ長の目。 バレーをするためにあるようなデカい体。 大砲のようなスパイクを打つゴツゴツした大きな手。私を助けてくれたあの大きな手が、好きだ。 見れば見る程、私は新道のことが好きだと実感してくる。 もう。もう!もう!! 認めたら認めたで、この気持ちが腹の底から溢れ出てくるようだ。