新道のことだから、待ち合わせ時間前には絶対いるだろうな。
「それじゃあもう行くね、ありがとう姉ちゃん!」
私は玄関に向かい、若松から買ってもらった靴を下駄箱から取り出し、それをはいた。
後ろから母さんがデカい包みが入ったバッグを持って、スリッパを鳴らしながら走ってきた。
「はじめ、これ持って行きなさいよ!
あっ、ママが作ったんじゃなくてはじめが作ったって言うのよ!」
そう言って、バッグを私に渡してきた。
これ以外に重いんだけど・・・・。
「何これ?」
「お弁当よ!
ちゃんとはじめが作ったって新道くんに言うのよ!」
何がしてーんだよ、うちの母は!
「わかったから!!本当にもう行くから!」
私は重い弁当箱を持って玄関を出て、駅前に向かった。
