私はその時ピンと思いついた。




姉ちゃんは化粧がうまい。




確か夢はメイクアップアーティストだったはず。




ならば・・・。




私は姉ちゃんの耳元にそっと口を近づけた。




「姉ちゃん。




来週の日曜日の朝、ちょっとこの化粧品で私に化粧してほしいの」





言い終わった後に、姉ちゃんの顔を見てみると、目を大きく見開き私の顔をじっと見た。





やっぱり嫌だったかな?





「OKよ!もうお姉ちゃんはりきってメイクしてあげる!」





「ぐえっ」