「うぐぅ・・・・あたしが選びたかったのに・・・!




でも、似合ってるのでOKです!」





ヒナちゃんは親指を立てて、満足そうに笑った。




「あたしも、はじめさんとお揃いの服が欲しいです」





「ははは、でもこれ結構高いぞ」




天ちゃんの服を羨ましそうに、指を唇に当てるヒナちゃんを天ちゃんは優しく撫でながら笑った。





オレはその時思った。





オレと天ちゃんが家族ぐるみや友達以外で一緒に出かけるのって、正直初めてなのかなって。





ほんの少しの時間だったけど、天ちゃんとこうやって二人きりでお店見れたことがものすごく幸せに思えた。