「いいよ、荷物ぐらい男のオレが持つから。
それに天ちゃん一応女の子だもん。
紳士なオレは女の子に荷物は持たせないよ☆」
紙袋を持った手を天ちゃんから遠ざけるように掲げた。
「一応ってなんだよ、私だってちゃんと女だっつーの」
いつも通り、天ちゃんはオレのフクラハギを蹴って頬を膨らませた。
それに本当は知ってるよ。天ちゃんはちゃんと女の子だよ。
ただオシャレよりもバレーが優先なだけだけど、ちゃんと化粧や可愛いものに興味がある女の子。
愛おしさのあまりに、つい天ちゃんを見つめていると、オレが持ってあげていた天ちゃんのカバンからケータイの着信音が聞こえた。
