慌てて立たせようと肩に腕を回した。
いきなり転んだことに、周囲の女の子たちが天ちゃんを冷たい目で見ながらひそひそと話していた。
天ちゃん自身も転んでしまった恥ずかしさに、顔が真っ赤っかになってしまった。
「天ちゃん。
一旦外に行って落ち着こうか。
初めてのデートで緊張とかしたもんね」
オレは無理矢理この居心地の悪い空間から天ちゃんを連れ出すように、適当な理由をつけて天ちゃんを立ち起こさせた。
今この雰囲気からすると、デートで緊張したとか言っとけばいいし、それを優しく接してあげるオレの好評も上がるし。
いやいやいや、今はそんなこと考えなくていい。
オレは考えを吹き飛ばすように首を横に小さく振った。
