「これください。
あと、これ着て帰るんで、着てきた服は袋に入れてください」
「かしこまりました」
お姉さんの目元を飾る付けまつ毛が、バサッと瞬いた。
それに比べて天ちゃんは、天然物の長いまつ毛は綺麗だな・・・。
なんてボケっと天ちゃんを見ていると
「えっ?本当にいいのか?
だって、これ結構高いよ?」
と心配そうに・・・多分オレのサイフの中の方を心配そうな顔で、オレを上目遣いで見上げた。
天ちゃんのためだったら、こんな出費痛くもかゆくもないよ。
まあ、あのミカちゃんとのデートのために選んでいるのが多少イラつくけど。
「いーの」