それから、バスにゆられること数分。
私とハルハルは、高校の正門の前でたたずんでいた。

「ホントに、同じなんだねえ、、、。」
「だなあ、、、、。」

未だに信じられない私に、ハルハルもうんうんとうなずく。
私たちの通っている花崎高校は中高一貫校で、すっごーーーーく敷地が広い。
それに、クラスもABCDEFまであるから、全然知らないってこともありえるんだけど、、、。
ハルハルのかっこよさでいうと、そうとは思えない。
だって、こんなにイケメンなんだよ?
女子が騒がないわけないもん。
まあ私、そういう情報にはうといからなあ、、。
これから知っていけばいいんだ、うん、そうしよう!!
勝手に納得しながら、ずっと気になってたことを聞いてみる。

「ねえ、ハルハル?」
「え、ハルハル?!」

驚いたように聞き返すハルハルに、こっちも驚く。
なにそのリアクション?!
あだ名おかしいかな?!
私、キホンみんなのあだ名は『ミリミリ』とか『ユウユウ』とかそういう感じなんだけどな、、、。
でもこーゆうの、嫌な人いるよね。
質問したかったことをすっかり忘れて、あわてて言う。

「あ、やだったらやめるよ?!」
「い、良いよ、このままで!!ってゆーか変えないで!!」

さっきとはうって変わった態度に、キョトンとする。

「じゃ、じゃあ、ハルハルのままでいいの?」

もう一度聞くと、ハルハルは嬉しそうに笑った。

「うん!!」