「うんうん、わかるー!!でね、そう思うとなんか歌いたくなっちゃうんだー!!」

へらっと笑う私に、ハルハルもにいっと口角を上げた。

「オレもだよー!!、、、、どうする、歌っちゃう?」

えええええ?!
歌うのっ?!
突然の展開に、ちょっとたじろいじゃう私。
でも、、、、。
歌いたいなあ、、、。
私、『歌いたいときは歌う!!!!!』がモットーなんだよねー、、。
じゃあ、歌うしかないっしょ!!
私は意を決して、ハルハルに近づいた。

「歌っちゃおっか?!」
「ええ、ほんとに?!」

まさか私がそう言うと思わなかったのか、ハルハルは目を見開く。
うん、予想通りの反応だ、、、。
だけど、そんなの気にしない!!
私はニッコリして、ハルハルに言った。

「歌お?」

すると。
ハルハルも笑顔に変わった。

「わかった、教室までな!」
「うん!!」
「じゃあ、オレから歌うね!!」

何の曲か、聞かなくてもわかってた。
この季節にピッタリなのは、あの歌しかないから。
私が意味ありげにニコッと笑うと、ハルハルは微笑みかえしてくれた。
そして、すうっと息を吸った。