あたしがしっかりしてれば よかったのに、ね…? 「でさ、お前、健が好きなんだろ?」 な、なななっ なんで知ってるのー?! 「その顔は、図星な訳ね。」 「な、なんでわかったの?」 「そんなん見てればわかるだろ。ずっと見てたんだから」 …え? 今。なんて言った? 見てた?誰を? するといきなり仁くんが立ち上がった。 ―ビクッ また震えた体。 なんか、仁くん、 怖いよ…。 ゆっくり仁くんが近づいてきた。 やだ…。 怖い…。 「健。助け…」 出てきたのは今にも泣きそうな声だった。