「?ってか何で四人?
しかもこのメンバー?」
「ま、いいじゃん!」
健と同じく鈴はノリ気だ。
……仁くんは…、
無表情でわかんない。
「なっ!いいだろ!」
健がそんなに笑顔で頼み事してきたら、断れるはずないじゃん…。
「別にいいけどさ…」
ああ、あたしってば
可愛くない…。
「じゃ、約束な!」
はあ…。
やっぱ素直になれない。
健達はまたどこかへ行ってしまった。
「よかったじゃない!」
そういったのはもちろん鈴だ。
……何がいいのよー。
「だって、好きな人いたら食べ方だって気にしなきゃいけないし…。」
「はあ、あんた乙女だねぇ。」
乙女!?
あたしが!?
どこが!?
「はあ…。」
「大丈夫、大丈夫。
あんた可愛いし」
鈴、お世辞はいいよ。
はあ…。
ため息しすぎて
幸せが逃げちゃう。

