「…親友想いなのはいいと思うけど、その親友のためのことをして、
嫌われるのはなんか違うと俺は思う。」
淡々とそういう会津くん。
もしかして、見透かされてる?
私が南ちゃんがイジメられるのが嫌だからあんなこと言ったって。
「…あのね、ある子が私に南ちゃんと離れなきゃ南ちゃんをイジメるって言ったの。
南ちゃんがイジメられるのは嫌なの。だからあんなこと言ったの。」
どうせ見透かされてるのなら、と思いそう言うと会津くんはため息をついた。
「バカじゃねぇの?佐山が堀川をいじめられるわけねぇだろ。
だって佐山より堀川の方が気強いし、人気あるし。
それに、イジメられてもおまえが支えればいいだろ。
きっと堀川は佐山にイジメられることよりおまえが離れていくことが嫌だと思うけど。」
……ん?

