隣の席の苦手なキミと





「会津くん…」



「だから言ったろ。行くなって。バカ。」



会津くんはそう言って地面に座り込んでる私と目線を合わせた。




「……辛いか?」



「うん……」



そう答えるとギュッと温かいぬくもりに包まれる。



「あ、あああ、会津くん……⁉︎ 」



「落ち着け。てか、泣きやめよ。な?」




そう、会津くんが私を抱きしめていたのだ。



最初は驚いたけど、会津くんのぬくもりはなんだか落ち着いて抵抗はできなかった。


おかしいな。会津くんが苦手なはずなのに。