それから休み時間、さらにはお昼休みまで南ちゃんは佐山さんたちと一緒だった。
……自分が悪いってことはわかってるけど…辛いよ。
これから毎日、ずーっと学校生活やお昼、帰り道が1人。
そう思うととてもさみしくて、南ちゃんが遠い存在のように感じられた。
「あ……」
そういえば、教室にハンカチを忘れた。
教室へ戻ろうと思い、階段を上る途中、会津くんとすれ違う。
「…おまえ、教室戻るの?」
「へ、あ、うん…。ハンカチ忘れちゃって。」
そう言ってまた階段を登ろうとすると、
「……諦めろ。今日は帰れ。」
グッと腕をつかまれてしまった。
「へっ、なんで……。お気に入りのハンカチなのに…。」
私がそう言っても会津くんは私の腕を離そうとしない。