隣の席の苦手なキミと





「それで、このイケメンくんに超特急で来てもらって、周りの人に必死で聞き込みをしたところ、ここだとわかったの。


まぁ、白崎さんのところの高校の制服の人、ここら辺では珍しいからすぐわかったけどね。」




すごいなぁ……加藤さん。探偵みたい…。



「だけど、もし違ったらって不安だったからなかなかは入れなかったけど…

コイツが出てきて確信して鍵を奪ってまた入ってきた。」



そう言って加藤さんは口を閉じた。




そういうことだったんだ……



「加藤さん、ありがと…」



私がそう言うと加藤さんはニコッと笑って佐山さんに向かって口を開いた。