隣の席の苦手なキミと





「アイツに教えてもらったんだ。」



そう言って会津くんが指差す方を見るとそこには俯いてる佐山さんと…加藤さんがいた。




「か、とさん…?」



私がそう言うと加藤さんはニコッと笑った。



「私の学校ここの近くなんだ。

それで放課後、公園の近くを通ったらこの女がカバンを捨ててるところを見て、

不審に思ってコイツが出て行った後、カバンを確認したら白崎さんのだったの。」



そういえば…加藤さんの制服、ここの近くの高校の制服だったような……。



「で、とりあえずカバンの中の携帯をお借りして、このイケメンくんの番号にかけたの。」



一瞬、なんで会津くんって名前だってわかったんだろ?と思ったけど、

加藤さんの前で何回も読んでるし、私の携帯で男子は会津くんしか登録してないからわかるか、と1人理解。