隣の席の苦手なキミと





「会津くんったら、こんな可愛い私をフルなんて、感覚がおかしくなったに決まってるわ。

それは全てあなたのせい。だから別れてあげて。目を覚ましてあげたいのよ、私は。」




「……や…」




別れる?そんなの嫌。しかも、佐山さんに指図されるなんて。



「絶対に別れないもんっ!佐山さんが何言おうと別れないっ!」



私がそう言って睨むと佐山さんはそこらへんの壁を蹴った。



「私が別れなさいって言ってるんだから別れなさいよ!」



「別れないもん…っ…絶対。」



私がそう言うと佐山さんは倉庫の入り口まで行った。



「もういいわ。あなたをここに閉じ込めるしかないようね。

ここは防音だからいくら叫んでも助けはこないわ。」




そう言って佐山さんは倉庫を出て行き、ガシャと鍵を閉めた。



その瞬間、サーッと血の気が引く。