隣の席の苦手なキミと





「なんで…っ、私なの?」



私がそう聞くと会津くんは私を離して、空いた手で自分の額を押さえた…




「あのなぁ…普通そういうこと聞くか?

まぁ、なんででって言われると困るけど、好きになるのに理由なんているのか?好きなもんは好きなんだ。しょうがねぇだろ。」




目を見てハッキリとそう言われドクンッと胸が鳴る。




「で、でも私、いじめられてたし……」



「は?だからなんだよ。俺はおまえが好きなんだぞ?おまえの全てが。

だから、例えなにがあっても嫌いになんてならねぇし、好きと言える。」




会津くんは…離れて行かなかった。



「ありがと…っ…!」



またもや、ポロポロと涙を流す私。



「泣き虫だな、本当に。で、返事は?」