そこで初めて、レイジの目が結に向いた。
「で、この可愛い子はハルのカノジョ?」
「違ぇよ。ただの同級生」
さすがに元カノという紹介のされ方はしないだろうとは思ってたが、何だかそう形容されただけで、ハルととても遠い存在になってしまった気がした。
でも、だったらどういう関係なのか、と聞かれれば、わからないとしか答えられないのだけれど。
「どうも。『靴のヒラシマ』の末っ子です」
結は一応、頭を下げておく。
おかしな挨拶だなとは自分でも思ったが、他にどうとも言えなかったから。
なのに、ハルは、
「とにかく、子猫の話、頼んだからな」
と、レイジに言い捨て、結に「次行くぞ」と言った。
早足で歩くハルの背中を追い掛ける。
結は、まだそこに立っているレイジを振り返り見ながら、
「あんな男の子、この商店街にいたんだね。知らなかった。何食べたらあんな顔ちっちゃくなるんだろうね。雑誌のモデルさんみたいだったね」
と、笑いながら言った。
ハルは、いきなり足を止めた。
おかげでその背中にぶつかりそうになった。
「ど、どうしたの?」
こちらを向いたハルの顔は、なぜか怒ったものになっていた。
「ふたりで一緒に動いてても効率悪ぃから、お前、これ半分持って向こう行って。俺はあっちの店をまわるから」
言うや否や、チラシの半分を押し付けられた。
あたし、さっきの今で、何かしたっけ?
結はよくわからずに首をかしげた。
「で、この可愛い子はハルのカノジョ?」
「違ぇよ。ただの同級生」
さすがに元カノという紹介のされ方はしないだろうとは思ってたが、何だかそう形容されただけで、ハルととても遠い存在になってしまった気がした。
でも、だったらどういう関係なのか、と聞かれれば、わからないとしか答えられないのだけれど。
「どうも。『靴のヒラシマ』の末っ子です」
結は一応、頭を下げておく。
おかしな挨拶だなとは自分でも思ったが、他にどうとも言えなかったから。
なのに、ハルは、
「とにかく、子猫の話、頼んだからな」
と、レイジに言い捨て、結に「次行くぞ」と言った。
早足で歩くハルの背中を追い掛ける。
結は、まだそこに立っているレイジを振り返り見ながら、
「あんな男の子、この商店街にいたんだね。知らなかった。何食べたらあんな顔ちっちゃくなるんだろうね。雑誌のモデルさんみたいだったね」
と、笑いながら言った。
ハルは、いきなり足を止めた。
おかげでその背中にぶつかりそうになった。
「ど、どうしたの?」
こちらを向いたハルの顔は、なぜか怒ったものになっていた。
「ふたりで一緒に動いてても効率悪ぃから、お前、これ半分持って向こう行って。俺はあっちの店をまわるから」
言うや否や、チラシの半分を押し付けられた。
あたし、さっきの今で、何かしたっけ?
結はよくわからずに首をかしげた。


