すると、悠斗の顔も微笑んだ。 「梨乃、帰ろっ!」 悠斗が少し頬を染めながら、 手を差し伸べる。 そして私は満面の笑みで答える。 「うんっ!」 ってね! ありゃ?なーんか大事なことが抜けてる気が… あっ! 「ねぇ(なぁ)、悠斗(梨乃)」 「あ…悠斗からどうぞ?」 「梨乃から言えよ。」 「え?…じゃあ、言うよ?」 「バレンタインの日のきなおさん事件の事、 聞きたいんだけど…。」 「おい、ちょいまて。」 「何?」 「きなおって、誰だ?」