チョコレート(仮完)



「はぁ~~~~~~~?!」


何それっ?何よっ…それっ!



「ごめん…」


「私だって……なのに……」



「ん?梨乃、どした?」



「私だって、悠斗の事大好きなのにっ!

 
 悠斗に好きな子がいるって聞いて、


 言えなかったし!諦めようとしてたのにっ!


 ふざけるなぁ~~~~っ!!!!」



今まで我慢していたものが目からどんどん溢れ出す。


悠斗は、目と口をあけてびっくりしていたけど、


泣きだした私を見てオロオロしている。



悠斗は私を昔よく二人で座ったベンチに座らせた。


そして、私の背中をさする。


しばらくすると、悠斗が口を開いた。



「梨乃、さっきの言葉…本当?


 今日は、エイプリルフールじゃないぞ?」



「そんなの分かってるもんっ!」


私は軽く微笑む。