「悠斗、
今日はエイプリルフールじゃないよ?」
「そんな事分かってるしっ!」
「え?でも、今私の事好きって……」
「だから、俺はお前の事が好きなんだよ!」
顔を真っ赤にさせる悠斗。
え…ま、まさかっ…
で、でもでもっ!
「冗談きついよ!
そ、それに…
悠斗、好きな人、いるでしょ………」
自然に声がだんだん小さくなる。
声に出すと、やっぱり悲しい。
「それ、梨乃の事。」
「で、でも、私じゃないって
いったじゃんっ!」
「そ、それは……」
「それは?」
「恥ずかしかったし、
その……梨乃に、嫉妬してほしくて…」

