チョコレート(仮完)


懐かしい…


私が思わず昔の思い出に浸っていると、



「梨乃…。」


はっ!そういえば悠斗に連れてこられたんだった。


「な、なに……」


私が蚊のような声で返事をすると、



いきなり悠斗に抱きしめられた。


「ちょっ…やめ、てっ!」


何とか離れようと、力いっぱい悠斗を


押すけど、びくともしない。


昔は私の方が強かったのに…。


「梨乃、どうして俺の事避けるんだ?」


ビクッ


いきなり話しかけられた事と、


ストレートな質問に、


思わず肩をビクつかせる。



「なぁ、梨乃…。


 俺さ、梨乃の事が好きなんだよっ!」



私だって、悠斗の事好きだよっ!



って、え?は?ん?


えええええええええええ??!!