懐かしい…
私が思わず昔の思い出に浸っていると、
「梨乃…。」
はっ!そういえば悠斗に連れてこられたんだった。
「な、なに……」
私が蚊のような声で返事をすると、
いきなり悠斗に抱きしめられた。
「ちょっ…やめ、てっ!」
何とか離れようと、力いっぱい悠斗を
押すけど、びくともしない。
昔は私の方が強かったのに…。
「梨乃、どうして俺の事避けるんだ?」
ビクッ
いきなり話しかけられた事と、
ストレートな質問に、
思わず肩をビクつかせる。
「なぁ、梨乃…。
俺さ、梨乃の事が好きなんだよっ!」
私だって、悠斗の事好きだよっ!
って、え?は?ん?
えええええええええええ??!!

