その時、
悠斗の部屋から、女の人の声がした。
チクリ
胸に何かが刺さったような痛みを感じた。
私は、開けない方がいい、開けない方がいい…
そう分かっていたのに、
ドアを少しだけ開けてしまった。
私は、音をたてないように、
静かに部屋の中を覗いた。
そこには、
女嫌いな悠斗が、
私が知らない綺麗でナイスボディーな
お姉さんに私にもあんまり見せない
笑顔を見せていた。
私はふいに悟った。
あぁ、きっとこの人が
悠斗の好きな人なんだろうな…と。
私の涙腺はもう限界。
気づかれないように閉めようとした、
その時だった。

