手を繋いで教室まで行けば

今日は1日俺達の話題で持ちきりだ

いつものように4人で話をしてると

「多々良ちょっといい?」

また木本かよ

結海に気があるのか?

今日は廊下側の席でいたから
会話が何となく聞こえる


「なぁ神崎と付き合ってるって本当か?」

「うん」

「何で神崎な訳?」

はぁ?
何が言いてーんだよ


「何でじゃなくて私が健太じゃなきゃダメなの」

結海が最高の笑顔で答えてる

俺は後ろから結海を抱きしめた

「ごめんな
結海は俺のだから手出すなよ?」

思いっきり睨むと
木本は舌打して教室に戻った

「健太…恥ずかしいよ」

結海が真っ赤になってるから耳元で囁いた


「結海が隙を見せた罰」


「ちゃんと断ったもん」


「俺だけの結海だよな?」

わかってるけど結海の口から聞きたい


「健太だけだよ…」

可愛い

可愛すぎる

俺は一度力を入れた後
結海から離れた


陽大はニヤニヤしてるし
楠瀬は顔を赤くしてる

女子達がキャーキャー言っててうっせー


「いいなぁ
結海は大事にされてるなぁ」

「俺も心愛の事大事にしてるし」

そう言いながら陽大が楠瀬の手を握るから
男子の落胆が酷くなった


陽大も何だかんだと楠瀬に惚れてる



「健太大好きだよ」

結海に耳元で囁かれて赤くなる


結海になら掌で転がされたって良い

俺はそれぐらい結海が好きだ


愛おしい俺の彼女