──…好きなことを忘れるってどうしたらいいんだろう。
この不完全燃焼な気持ちをどこに持って行けばいいの?
教科書も親も先生も教えてくれない……。
頼る相手は自分しかいない。
だから毎日手探りで色んなことを考えて……
ああでもない、こうでもない。
色んな方法を考えて、あっちに行ったり、戻ったり、止まってみたり……。
そんな日々を送り続けてはや2週間。
「もうっ!どうしたらいいのよ!」
「…なんですか?澤城さん。」
…あ!
「すみません……なんでもないです…。」
みんなの視線があたしに向けられる。
授業中だということも一瞬忘れていた…。
あぁー…もう最悪…。
全部弘樹くんのせいだよ…。


