上る観覧車とは反対に


どんどん墜ちていく自分がいる……。


これ以上深入りしたらダメだ。


あぁ、そうか。


そういえば連絡先もまだ交換してないじゃん。


あたしはそれだけ弘樹くんにとっては、なんでもない存在なんだよ。


でもちょうどいいや。


……今日で終わりにしよう。


連絡先も知らないまま、別れちゃったらもう手も足もでない…。


忘れるならこのくらいしたほうがいいんだ……きっと。