弘樹くん……さっきからずっとこわい顔してる…。
絢さんと会ってから……
機嫌悪い?
あたしの手を引き、ずんずんと黙って歩く。
「絢さん……と何かあったの…?」
恐る恐るの質問も無視され、ひたすら歩き……
ショッピングモールを出ると、外の観覧車のイルミネーションが、きれいに光っていた。
そこで足を止め、弘樹くんはようやく口を開く。
「ねぇ…。」
「っはい…!?」
「…乗らない?」
え……?乗らないって……観覧車?
ていうか…さっきのあたしの質問は……?
会話になってないんだけど…。
よくわからないまま、あたしは頷いた。


