「じゃあ、勝負しねぇ?」
「勝負?」
「俺とお前、どっちが先に彼氏、彼女ができるか」
「…勝ったら何があるの?」
「1日言うこと聞いてもらおうか」
「いや、勝つ前提で話さないでよ、私の方が絶対有利だから」
「おまえ奥手だから無理だろ、自分からなんか行けるわけない」
「なにー?おっしゃ、もう絶対負けないから!」
「やる気になったな、じゃあ、勝負開始するぞ」
「おっけー」
コツンと拳をぶつけあった。
「あ、明後日のサークルの飲み会行くっしょ?」
「うん、行くつもり。成瀬も行くよね?」
「もちろん、俺サークルのメンツ超好きだから」
この飲み会がまた、引き金を引くことになるとは、この時は気付いてなかった…。
第7話へ続く
