この瞬間、僕はすごく緊張した
けど、彼女の言葉を聞くのが怖くは無かった
だから、
「うん、どんなでもいい
答えが聞きたかったわけじゃないけど、答えてくれるなら何でもいい」
すると安心したように微笑んでからゆっくりと、こう言った
「私は、話せないことがある。
昨日聞かれたことはきっと一生話せないかもしれない。
でも、それでも私はりくが好きだよ
優しくて、強くて、たまーに頼りになるの
きっと、この人だったら大丈夫だって、思ったのだから、私もあなたが好きです」
そう言われて少し驚いた後に
ここが教室で皆が見ていたのに気がついた
だから
「ちょっ!
りん、来て!」
そう言いりんの手を引いて廊下に出た
人気の少ないところへ行き向き直って
「改めて言うね、
僕も好き…
教えてくれなくてもいい、ただ、傍にいて支えになりたいんだ
泣きたい時に泣いて、笑いたい時に笑ってくれればそれでいいよ
そんな僕で良ければ付き合ってくれる?」
そう言うと抱きついてきて
「もちろんでしょ。
じゃなきゃあんなところで告白の返事なんてしないわ」
そう言われて強く強く彼女がいなくなってしまわないようにと抱きしめた

