れんとが先生に呼ばれて教室にいない時に僕はさくらに聞いてみた
「さくらさー、
れんとのこと好きでしょ?」
そう言うと
赤くなりながら
「な、な、何で!」
そう聞かれたから
「いや、なんとなく
で?好きなの?」
少し小さめの声でモゴモゴと
「好き…だよ」
そう言うさくらが女の子って感じで微笑ましかったから
「告っちゃえば?
きっとれんともまんざらじゃないっしょ?」
なんて笑うとさくらは
「無理だよ〜
れんとに言うなんてムリ〜
絶対なんだこいつって思われるよ〜」
そう言いながら僕に抱きついてきたさくらに
「さくらって、男なれしてるの?」
そう聞くと
へ?と言い何のことか聞いてくる
「ほら、抱きついてるし
よくれんとともすっごく近くで話してるし
他の男子でもそんな感じじゃん?」
そう言うと
あぁ、と言いながら
「だって、りくは女の子って感じなんだもーん
女装とか似合いそー」
そう言って髪の毛を取って結び始めた
そこまで長くはないけど短くもないから
ほんの少し掴めるくらいを結んでそれを見て笑っていた
それを見て僕もさくらの横の髪の毛を少しとって三つ編みしてさくらの持っている小さなゴムでとめてから
髪の毛を全部三つ編みとは逆の横に持ってきて束ねた
普段結ばないでフワフワとしている髪の毛が横で結ばれていて先っちょがフワフワしていて可愛かった
それで僕は
「さくら、可愛〜」
と言ったらさくらも
「りくも可愛い〜」
と言い二人で笑っていた

