彼女とボクと




りんの顔は見れなかった


服越しに生暖かいような冷たいような冷めたりんの涙が伝わってきていた


りんは泣き止む気配はなく、


僕は泣き止むまでずっと離さなかった


静かになったと思い顔をのぞき込んだらスヤスヤと寝ていた


僕は驚いたけど少し微笑んでからりんをどうしようかと思いながら着物の帯を緩めてベッドに運んで家の鍵が二つあったから一つを取って鍵を締めて


家に戻った


りんは、どうやったら笑顔になるんだろう……………